医療法人徳洲会 大隅鹿屋病院

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掲載日付:2026.10.09

ECMOトランスポートを実施しました

 救急科の久野です。
 鹿児島でも朝晩肌寒い日がでてきました。
 そろそろ長袖の出番でしょうか。

 先日、OCCET(Oosumi Kanoya Hospital Critical Care & ECMO Transport Team)発足第一号となるECMO装着患者様の転院搬送を実施しました。
 今回は肺の疾患をお持ちの患者様で、VV-ECMOと呼ばれる体外循環による呼吸補助を行っている方の搬送でした。
 当初陸路での救急車搬送を検討しましたが、陸路でいけば2時間かかる道のり、加えてECMOが縦揺れに弱い機材のため、空路搬送となりました。

 鹿児島県はドクターヘリではECMOを搬送することが出来ないため、防災ヘリコプターの出動を依頼しなければならず、所轄の消防や県防災航空隊との調整も必要になります。
 体外循環装置を装着したままでの搬送は、添乗する医師、予定調整担当のソーシャルワーカー、行程調整や積載重量管理担当の救急救命士とコーディネーター看護師、ヘリへの搭載を安全に行えるよう点滴の整理や薬剤の整理を事前に行う病棟看護師、ECMOや人工呼吸器をはじめとるす医療器材の準備や搬送後の当院までの返却方法を調整する臨床工学士、添乗後の医師を回収し病院に戻る回収担当の車両課、どこに齟齬があっても患者様の安全が守れなくなるため、2次救急の病院としては高度な業務です。

 搬送前日の午後に桜島が噴火し、少量ながら降灰があったため、当日は朝一番にヘリポートの散水作業を実施。防災ヘリのダウンウォッシュに備えます。

朝のヘリポートチェックで灰がうっすらつもっており、この後散水作業です。



 今回は、鹿児島県防災ヘリ「さつま」が運休中だったため、隣県の宮崎県から「あおぞら」に来ていただきました。



 ECMOと人工呼吸器、酸素ボンベに輸液ポンプなど、とにかく機材が多いため、人海戦術で確実に運びます。

ストレッチャー左右で機器の支えが必要なため、人海戦術です



 一番気を遣うのが、ストレッチャーをヘリに乗せる瞬間です。
 勢いがついてしまうので、患者機器が外れないよう、細心の注意を払います。

ヘリへの乗せこみ、この瞬間が一番危険で、注意を要します



最終確認中です


 添乗医師と防災航空隊員で最終確認中ですが、ヘリのエンジン音でほとんど会話はできません。
 事前に機内配置の想定とシミュレーションが必要になります。

 離陸後は大きなトラブルも無く目的地に着陸、患者様の容態も安定したまま先方への引き継ぎができました。

 防災ヘリコプターは着陸から離陸までエンジンを止められないため、近隣住民の皆様には早朝からご迷惑をお掛けしました。
 患者様の搬送が無事完了しました事をご報告しますとともに、ご協力に感謝申し上げます。
 
 また、肝属消防指令課・鹿児島県防災航空センター・宮崎県防災航空隊の皆様には、当県防災ヘリの運休中という状況の中、多大なご協力を頂き、ありがとうございました。

掲載日付:2026.09.18

災害訓練の実施と、当日の診療制限につきまして

 救急科の久野です。
 9月でもまだまだ暑さを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 本日は、災害訓練催行と、訓練に伴う診療受け入れ制限のお知らせです。

 2026年10月17日土曜日の正午より、災害訓練を催行いたします。
 大隅半島近隣での地震発生、その後の多数傷病者受け入れを想定したもので、病院を挙げての訓練となります。
 また、病院に求められる法定訓練の一貫ともなっております。

 例年のことではありますが、訓練中は外来棟全域が訓練エリアとなりますため、ご紹介患者様、救急車、直接受診、いずれも受け入れが出来ない状態となります。
 17時には訓練を終了し、通常の夜勤体制に復帰いたします。

 期間中、地域の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願いいたします。

掲載日付:2026.08.13

災害派遣2次隊帰着しました

 救急科の久野です。
 前回の派遣に続き、2026年8月9日~8月13日の日程で2次隊を現地派遣しました。

 救急科久野は、TMAT→DMAT1次派遣に続く再々当番となりました。

 今回の派遣は、前回の災害急性期派遣とは異なり、医療需要が落ち着きつつある亜急性期の病院支援活動でした。
 とはいえ、DMAT6隊が入り、診療の支援にあたります。

各所から派遣車両が集まります



 外来診療はもとより、入浴介助や薬剤師業務代行等、各々の職種に応じた支援となりました。

看護支援の準備中



 当院チームは8月9日から入り、8月12日は夜勤診療業務に就き、13日に引き継ぎを行って撤収となりました。
 DMAT撤収後は日本医師会主導のJMATが引き継ぐこととなり、ミーティングを待つ待機エリアには様々な場所から集まったチームが勢ぞろいしていました。

災害対応は多種多様なチームに支えられています



 TMAT派遣に始まり、2隊のDMAT派遣を経験した当院としては、この経験を地域の災害対応に生かすよう努めて参ります。

掲載日付:2026.08.04

災害派遣隊帰院しました

 救急科の久野です。
 2026年8月3日、熊本地震支援に派遣しておりましたDMAT隊が帰着しました。
 7月29日のTMAT活動から始まり6日間の派遣となりました。
 
 TMATとDMAT双方の活動を通じて、微力ながら被災地の皆様のお手伝いをさせていただきました。
 DMATとしては熊本労災病院支援を指揮する指揮所での内勤でした。

当院DMATにとっては初めての内勤任務でした



 被災者の方を直接診療する活動ではありませんでしたが、私たちの入力する情報がDMAT活動方針を決め、また、国の施策の一助となる責任重大な任務であると自覚し、被災病院と被災地支援状況の情報分析にあたり拠点本部への情報提供を行いました。
 山のように積まれたトリアージタグをみると、中には血が付いたままのトリアージタグや、殴り書きの重傷者対応記録もありました。発災から被災地病院がいかに尽力し、地域医療に貢献したかがよく判り、頭が下がる思いでした。

積まれたトリアージタグが発災時の混乱を物語っています



 今回の派遣にあたり、院内にも派遣隊支援指揮所を設置。院内のDAMT隊員を中心に、派遣隊の後方支援にあたりました。特に派遣初期は、通信状態不安定な中の現地活動でしたので、院内に派遣隊支援指揮所を設置したことは非常に有益であったと思います。

今回から設置された派遣隊支援指揮所



 2026年8月3日、全任務を終え、全員無事、病院に帰還しました。

 派遣期間中は病院救急車の運用制限など、地域の皆様、関係各署にご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
 2026年8月4日から平常シフトに戻っておりますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


掲載日付:2026.08.01

DMAT隊派遣のご報告と、病院救急車体制変更のお詫び

 救急科の久野です。
 2026年7月28日に発生しました熊本県を震源とする地震により被害に遭われました皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

 私ども大隅鹿屋病院としても被災地のお力になるべく活動を開始しています。
 まず、2026年7月29日早朝、TMAT先遣隊として救急科久野と有村外来主任看護師とを現地に派遣。
 

急な現地入り指示を受け、午前2時出発でした

 

 同じ徳洲会グループである鏡クリニックに入り、断水、停電で透析ができなくなっていたため、通院透析患者さんの地域内病院振り分け依頼・搬送を支援させて頂きました。

鏡クリニック周辺では家屋倒壊みられました


鏡クリニックの院長先生やスタッフと相談中


 水俣総合医療センターで16人の受け入れを頂き、残りおひとりは大隅鹿屋病院での受け入れとなりました。青MERが被災地から患者さんをのせ、当院からも赤MERがランデブー収容のため出動。鹿児島県伊佐市内の店舗駐車場をお借りし、患者さんを受け渡しました。
 被災状況の中、受け入れを受諾頂きました水俣総合医療センターの皆様に御礼申し上げます。
また、駐車場使用にご協力いただきましたホームプラザナフコ大口店様には突然のご連絡にも関わらずご対応頂き、ありがとうございました。

突然の連絡にも関わらず、ありがとうございまいした



 翌7月30日、DMAT隊として活動すべく、当院から後発追加人員として、梅北副主任看護師、山元災害対策室長、森元救命士が熊本入り。先遣隊と合流しました。
 同日は活動拠点での登録作業と翌日からの準備に追われましたが、支援車両を含めて交通量が急増。移動が困難な状況でした。

 7月31日からは、熊本県八代市にあります熊本労災病院内で、病院支援指揮所での支援指揮業務にあたっています。

病院支援指揮業務に就いています



 地域の皆様には本派遣に際し、ご紹介連絡、ご施設からのご依頼につき、ご不便をおかけいたしまして申し訳ありません。
 また、赤MERは通常通り運行しておりますが、1台運用となり、対応にお時間を頂戴しておりますことも重ねてお詫び申し上げます。
 少しでも被災地のお力になれますよう、病院を挙げて活動して参りますので、ご容赦いただきますと幸いです。
 帰院後、活動報告をさせて頂きます。


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