2020/4/1当地に着任依頼、『脳神経外科 脳神経血管内治療科 脊髄外科』を一人で立ち上げ これまで、大隅半島領域での医療に急性・慢性を問わず、昼夜問わず対応してまいりました。
脳脊椎を問わず外傷、急性・慢性脳卒中、急性期脊髄損傷・慢性的な変性脊椎症、脳脊髄腫瘍、機能性頭痛(片頭痛、筋緊張性頭痛など)などを対象に当科的な治療を行ってきました。
慢性硬膜下血腫などの局所麻酔下での穿頭・血腫除去術から始まり、急性硬膜外/硬膜下血腫・頭蓋骨骨折・脳挫傷性出血などの外傷、脳腫瘍、脳動脈瘤・脳出血・脳動静脈奇形などの脳血管障害などに対して原則的には開頭術を行い必要に応じて血管内治療の手技も交えまして脳神経外科的手術を行ってきました。
局所麻酔ないしは全身麻酔にて血管内からカテーテルを用いてアプローチして治療を行う脳血管内治療も行っています。
脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの出血性病変に対してはコイルや、接着剤などの糊を用いて瘤内、あるいは血管内腔を閉塞(塞栓)して治療します。
狭窄病変に対してはバルーンおよびステントを用いて血行再建を行います。通常は頚動脈狭窄病変の遠位部にフィルターワイヤーというデバイスを留置して血流を保ちながら適宜発生する血栓を回収します。
頚動脈ステント留置の際に用いる血栓塞栓予防のデバイスの一つとして独自のマウストラップ(一網打尽)法という血栓回収システムを発案して使っています。特に、狭窄部が高度の場合にはフィルターの通過の際に血管壁をこすって血栓などが生ずることがあります。
そこで予め閉塞用バルーンにて総頚動脈、外頚動脈の血流を一時遮断するマウストラップ法にて一旦血流を止めフィルターワイヤーや前拡張用バルーンなどの通過後、体外に血栓を含んだ血液20-40ccを回収して、より安全に処置を行います。回収した血液は血栓を濾過後、体内に戻します。前拡張、ステント留置、後拡張の各操作時で短時間の一時遮断、血栓回収、血流再開を繰り返します。
頚椎から腰椎までの脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊椎変形症、外傷などに対して整形外科的手法を基本に脳外科的な手術顕微鏡を用いて脊椎脊髄手術を行います。頚椎の後方除圧目的にて行われる頚椎椎弓形成の際に椎弓スペーサーをスクリューにて固定して脊柱管の拡大を図っていますがその椎弓スペーサーのホルダーを開発し手術の簡略化、時間短縮を行なっています。
難病の一つである後縦靭帯骨化症においての頚椎前方除圧でも可能な限り金具の固定具を用いず体の切除部分を最小限にする前側方椎体部分切除アプローチ、病変切除を行なっています。前外惻方から進入し8mm幅の椎体の溝を外側に施し奥の中間の深さで、ラッパ状に椎体部分切除を行い神経後面の除圧を行います。椎体をなるべく残すことで金具固定が回避できます。
従来の脳神経外科手術に加えカテーテルを用いた血管内治療、更には神経全体としてみて脊椎脊髄外科治療も行なっていきたいと考えています。
循環器、心臓血管外科を中心に救急医療をされているこの鹿屋病院の実績に加えまして今回救急を含めました脳神経外科を開設し一医師として、また、立場ある医師として、更なる地域貢献をしたいと考えています。
急性、亜急性、慢性疾患を問わず、あらゆる治療法を駆使して疾患に対処していきたいと思います。もちろん、適正なタイミングで検査を行いタイムリーな加療を行いたいと考えています。
メリハリの効いた、ボケとツッコミの効いた職場環境により、患者さんには最善の医療を提供したいと思います。色々ご迷惑をおかけすることとは思いますが、プロの『大阪の笑い』に免じましてどうかよろしくお願いします。