生活習慣病とこわ~い病気の関係
内科山本 絵奈
生活習慣病について
生活習慣病を皆さまはご存じでしょうか?具体的には高血圧、糖尿病、脂質異常症のことを言います。ファストフードやスイーツなど、現代には安くて美味しいものがたくさんありますね。ついついたくさん食べ過ぎてしまいますが、過剰な栄養にさらされ続けた結果として、生活習慣病が待っているのです。
知っておきたいこと
高血圧、糖尿病などになること自体が恐ろしいのではありません。病院で「高血圧ですね」「糖尿病ですね」と診断されても恐らくショックは受けても無症状、即ち身体は痛くも痒くもありません!という人がほとんどでしょう。だから、医師から「食事に気をつけましょう。運動しましょう!薬をちゃんと飲みましょう! !」と言われて初めは守っていたけど、別に身体もだるくないし、そのうち面倒くさくなって病院通いをやめちゃった…。という方も大勢いるのではないでしょうか。その気持ちは私も非常にわかります。
糖尿病や高血圧は、動脈硬化につながることを知っておいていただきたい。結果として血管はつまったり、腫れたり、破裂したり、裂けたりするのです。頭の血管で起きれば脳出血、脳梗塞。心臓の血管で起きれば心筋梗塞。大きな血管で起きれば大動脈解離、大動脈瘤の破裂など。これらはいずれも命をおとす病気です。正しく治療を行う事ができても助けられない可能性のある病気です。しかもこれらは突然やってきます。前兆がないことも多いのです。例えば心筋梗塞。皆さまもテレビで1度は聴かれたことがあるかもしれません。
心筋梗塞とは
心臓は身体中に血液を運ぶ役割を担っています。つまり全身に栄養を届ける重要な仕事をしています。その心臓に栄養を送っているのが冠動脈です。動脈硬化が進むと血管は細くなったり詰まったりします。それが冠動脈で起こってしまったのが心筋梗塞です。 心筋梗塞になると心臓が壊え死し(腐る、という意味です)するため、今までに経験したことのないくらい胸が痛くなることが多いです。そして、血液が肺の中に溜まってしまって、息が苦しくなります。さらに、身体中に血液が行き届かなくなりますから、脳、肝臓、腎臓など重要な臓器が傷ついてしまいます。最悪の場合、命に関わる重大な病気です。 高血圧や糖尿病が長年続くと心筋梗塞などになる可能性が高くなります。だから、医師は口うるさく皆さまに生活指導や内服指導をするのです。病気になってしまったとき、「しまったー!」と思っても時間は戻すことができません。
数年後の貴方のために
最近、不摂生な方や生活習慣病と言われたばかりの方、お薬めんどくさ~い、と思っている生活習慣病の方、数年後の貴方のために今日から気をつけてみませんか?今、まさに気をつけている貴方はぜひともこのまま続けてください!!まずは規則正しくバランスの良い食事、適度な運動、正しく薬を飲むことから始めましょう!!!継続が貴方の未来を守ります!今後とも皆さまがご健康で活躍されるよう願っております。