この1年ありがとうございました

2009年12月31日
この1年ありがとうございました
研修委員長 田村幸大

今年一年、当院の臨床研修に御協力いただき本当にありがとうございました。なぜか病院ホームページではGoodresident12月号を見る事が出来ないので、12月号に掲載した原稿を一部改編して掲載させて頂きます。

「みんなで見た夢の結末」

早いもので2009年も終わります。来年は今年以上に多くの研修医が集りますので、さらに皆さんにお世話になりますが、よろしくお願い致します。

この1年は当院の臨床研修の中で歴史に残るような出来事がいくつもありました。以下、記憶をたどってみたいと思います。

1.定員6名に増えたにも関わらずフルマッチ

過去最高3名の採用にとどまっていた事、全国的に見れば本当に交通アクセスも悪い田舎にある病院である事などを考慮すると奇跡的です。徳洲会グループ33研修指定病院の中でも6番目に多いマッチ者数でした。「こんな田舎に来てくれる医学生がいるはずが無い」という声も耳にしますが、「良い研修を提供すれば環境は克服出来る」という事が証明されました。

2.卒後臨床研修評価で4年認定

見学の学生が増えて来た事、研修医が少ないながらも続けて入ってくるようになった事によって、自分達の臨床研修は良くできていると驕りが生じつつありました。第3者評価を受ける事で、不足している点を改善しつつ、良い点を伸ばしていく事に繋がると考え受審しました。準備過程の苦労は大きかったものの、4年認定という非常に良い評価を頂きました。
なお、卒後臨床研修評価の受審は鹿児島県初で、先日の鹿児島県初期臨床研修連絡協議会では非常に高い評価を頂きました。

3.振り返りレポートの定着、他病院への拡がり

昨年12月から取り組み始めた「振り返りレポート」も気付いたら1年が経っていました。このレポートについては機能評価のサーベイヤーからも非常に高い評価を頂きました。また、臨床研修指導医講習会でもたびたび紹介させて頂き、静岡徳洲会病院でも導入されました。当院で始めた取り組みが拡がっていきつつあります。

4.臨床研修修了式の開催

臨床研修で一番大切なのは研修医自身の研修に取り組む姿勢である事は間違いありませんが、それだけでは研修は成り立ちません。時間を割いて指導に当たる指導医、研修医の診療をサポートしてくれるコメディカルの存在抜きでは成り立ちません。さらに研修医の診療を受け入れてくれる地域の理解も必要です。一人で成長出来る訳では無く、多くの人々の直接的・間接的な支えの末に成長できているのです。そのような中、研修医の成長した姿を見て頂き、みんなでお祝いをしようという事で研修修了式を企画しました。幸い多くの方に参加して頂く事が出来ました。

5.初のクリニカルクラークシップの受け入れ

鹿児島大学医学部6年生が1ヶ月間、クリニカルクラークシップで当院で研修されました。当院としては初の受け入れでしたが、2年次の有留先生を中心に多くの先生方に熱い指導して頂きました。

6.研修委員長に悪性腫瘍が!→自然に縮小

最後に私事ですが、2月末に頭蓋底腫瘍が見つかりました。一時は三叉神経の障害を伴い経口接種が困難となり左顔面の感覚消失を合併しました。悪性腫瘍の疑いが高く手術予定でしたが、手術2日前に撮影したCTで腫瘍性病変が縮小していたため、手術キャンセルとなりました。患者体験をする事が出来たと同時に健康でいる事の重要性を再認識し、3年ぶりに走る事を再開しました。「まだまだたくさん仕事をしなさい」と神様からチャンスを頂いたのかと思います。

まとめ

私は卒後臨床研修評価機構のサーベイヤーの資格を取得したので、先日とある病院にサーベイに伺いました。その時、印象的だったのは、受付でサーベイヤーとして来院した旨を伝えたところ「聴いておりませんが、確認してみますのでお待ち下さい。」と言われ、そのまま10分ほど待ちました。当院では全職員に機能評価の受審日である事が周知され、病院全体で機能評価に臨む姿勢が出来ていた事を考えると、新鮮な驚きを覚えました。同時にこの事が臨床研修における当院の飛躍の秘訣だったのかと気付きました。

オノ・ヨーコは「ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実です。」と語りました。

私たちは「大隅鹿屋病院を良い研修病院にしよう。そして多くの良い医師を育てよう。」という夢を見てきました。一人では無く、研修に関わる多くの人達が一緒に見た夢だったから現実になったのだと気付きました。

来年は新病院の着工も控えております。来年もみんなで大きな夢を描きましょう!