私の病状報告

2009年2月19日

私の病状報告

研修委員長 田村幸大

2月11日夜から激しい左顎関節の痛みが出現、さらに13日には左顔面の触覚低下、左聴力低下が出現しました。
当初は顎関節症かと思っておりましたが、顎関節症では説明不能な症状を伴うようになったため、16日に当院でCT,
��RIの検査を受けました。

その結果、腫瘍の存在が疑われ、18日に鹿児島大学病院耳鼻咽喉科を受診し、ある程度診断が確定しました。

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align=”right” /> 病名は「副咽頭間隙腫瘍」でした。

初めて聞く病名でした。

以下、説明を受けた内容です。

良性腫瘍が8割程度とされているものの、悪性の可能性も否定出来ない事

術前検査としてPET検査が必要である事

三叉神経を圧迫している症状が出てきているため手術が必要である事

手術は全身麻酔下で下顎に沿って大きく切開する必要がある事

重要な神経や血管が集まっている領域なので手術自体の難易度が高く、後遺症が残る可能性がある事

16日の検査で腫瘍の可能性がある事を知った時には正直動揺しました。その日の夜、妻に話をしたところ、妻は涙を流していました。
私は平静を装って話していましたが、涙を流している妻の姿に私も涙が溢れるのを止める事が出来ませんでした。

これまで多くの患者さんに癌の告知を行って来ましたが、自分の事となると弱いものです。実際に自分の体に腫瘍が見つかって、これまで
「患者さんの立場になって」と軽々しく言っていた事に恥ずかしくなりました。

今後25日にPET検査を受け、その後に入院日が決まる予定です。

術前検査のため時々、勤務を抜ける事があるかと思います。いくら若い体と言っても簡単な手術ではありませんので、
入院期間はある程度の期間に及ぶものと推測されます。

井戸院長をはじめとして病院幹部より仕事を減らす事・休む事も提案されましたが、腫瘍性病変である事から仕事をしていても、
家で寝ていても病気の経過に何ら影響を与えない事になります(これが感染症であれば積極的に休む道を選んでいたはずです)。
私自身の希望として、入院までは今まで通り勤務する事としました。
幸い日常生活で困っている事は固形物を食べる事が出来ない事と左聴力が低下している事くらいで、頭はしっかり働いていますし、
手もしっかり動きます。医師になってからの11年間、ひたすら臨床医として日々生きてきた私にとっては、
何もせず休んでおく事の方がはるかに辛い事なのです

6年前に私一人からスタートした大隅鹿屋病院の内科がどうなるか心配もありました。幸い劉をはじめとして貴島、中永、
前薗の4名の内科医が私の抜ける分を埋めてくれます。その中で一人一人がたくましく成長してくれるはずです。また、
後期研修医の有馬もこのブログの中で私の勤務を手伝う旨、表明してくれました。私から頼んだ訳でも無かったので、嬉しく思いました。

徳田虎雄理事長の筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは比較にもなりませんが、
このような病気を経験する事で医師としてさらに成長できるものと確信しております。

今回の件で多くの方々に少なからずご迷惑をお掛けするとは思いますが、私の成長に手を貸すと考えてお手伝い頂ければ幸いに存じます。