ACLS講習会

2008年7月3日

ACLS講習会

1年次研修医 江口徹郎

6/28 6/29はACLSの講習を受けました。

楽しい雰囲気の中、何とか合格することが出来ました。

さて、話は変わりますが、ロボットのフレーム問題について述べようと思います。詳しは、“http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%95%8F%E9%A1%8C”>こちらに記載されていますが、
一部引用させてもらいます。

哲学者ダニエル・デネットがCognitive Wheels : The Frame Problem of
AIで示した例を挙げて説明する。

状況:洞窟の中に、ロボットを動かすバッテリーがあり、その上に時限爆弾が仕掛けられている。このままでは爆弾が爆発し、
ロボットは動かなくなってしまうので、洞窟の中からバッテリーを取り出してこなくてはならない。ロボットは、
「洞窟からバッテリーを取り出してくること」を指示された。

人工知能ロボット1号機R1は、うまくプログラムされていたため、洞窟に入って無事にバッテリーを取り出すことができた。しかし、
1号機はバッテリーの上に爆弾が載っていることには気づいていたが、
バッテリーを運ぶと爆弾も一緒に運び出してしまうことに気づかなかったため、洞窟から出た後に爆弾が爆発してしまった。これは、1号機が、
バッテリーを取り出すという目的については理解していたが、それによって副次的に発生する事項
��バッテリーを取り出すと爆弾も同時に運んでしまうこと)について理解していなかったのが原因である。

そこで、目的を遂行するにあたって副次的に発生する事項も考慮する人工知能ロボット2号機R1-D1 (D = deduce (演繹)
) を開発した。しかし、このロボットは、洞窟に入ってバッテリーの前に来たところで動作しなくなり、
そのまま時限爆弾が作動してロボットは吹っ飛んでしまった。2号機は、バッテリーの前で
「このバッテリーを動かすと上にのった爆弾は爆発しないかどうか」「バッテリーを動かす前に爆弾を移動させないといけないか」
「爆弾を動かそうとすると、天井が落ちてきたりしないか」「爆弾に近づくと壁の色が変わったりしないか」などなど、
副次的に発生しうるあらゆる事項を考え始めてしまい、無限に思考し続けてしまったのである。これは、
副次的に発生しうる事項というのが無限大にあり、それら全てを考慮するには無限大の計算時間を必要とするからである。ただ、
副次的に発生する事項といっても、「壁の色がかわったりしないか」などというのは、通常、考慮する必要がない。

そこで、目的を遂行するにあたって無関係な事項は考慮しないように改良した人工知能ロボット3号機R2-D1を開発した。しかし、
このロボットは、洞窟に入る前に動作しなくなった。3号機は、洞窟に入る前に、目的と無関係な事項を全て洗い出そうとして、
無限に思考し続けてしまったのである。これは、目的と無関係な事項というのも無限大にあるため、
それら全てを考慮するには無限大の計算時間を必要とするからである。

通常の人間の思考では、爆弾だけ置いてバッテリーを持ち出し、余計な事は考えないのが当然の行為であるように思えます。

つまり人間は自分でうまくフレームを設定し、考慮すべき要素を限定し、特定の期限内に答えを導き出す事が出来ます。

が、程度は無症状から重症まで様々ではありますが思考に障害を持っている人間は、関係の無い事象を排除する
��本当にその事象が起こらないのかを考察する)のに時間が掛かり過ぎて答えが出せない、
起こり得るかも知れない事象をずっと考え始めてしまい収拾が付かなくなる(優先順位を立てる前に膨大な候補リストを作ろうとして失敗する)、
命令された事以外の事は考え付くことができない、等の前述のロボットと同じような症状が表れます。

前述のロボットに同じ条件で何度実行させても問題は解決しません。

行き当たりばったりで何度も経験させ慣れさせようとしても、思考プログラム自体が未完成の状態の人は、
解答に辿り着けないため何度も同じ失敗をしてしまいます。

しかし、ACLSの講習のアルゴリズムでは、フレームを限定し、本当に必要な要素のみに限定し、模範解答を示した後、
反復練習している為、余計な事を考えさせず必要な事項のみ考慮し、短時間の間に答えを導く事が出来る様になるのです。