輸液の重要性

2008年4月30日

輸液の重要性

研修委員長 木村圭一

 “http://202.133.118.29/trainee_doctor/archives/2008/04/post_93.php”>酸素に続いて重要な輸液について今回は書いてみたいと思います。
研修医の皆さん、このブログが「研修委員長ブログ」にならないよう頑張りましょう!

 輸液は医師が行う治療の中で基本的なものでありながら、最も難しいものの一つです。しかし、
ある程度はルーチンワークでやれますので、勉強しないでもなんとなく指示を出せますし、患者さんのホメオスターシスが優秀なので、
なんとなく治ってしまいます。しかし、、、、治らない場合も多いです。その時にきちんと勉強しているか否かが重要となります。よって、
研修医の時にしっかりと田村先生から学んでおいて下さい。

 これで記事が終わってはいけませんので、救急の時に必要な出血性ショックの時の輸液について勉強しましょう。テーマは3つです。
用いる輸液製剤の種類、輸液の量、輸血についてです。

 まず輸液製剤の種類です。これは細胞外液補充液を使います。別名晶質液、英語ではcrystalloidと言います。生理食塩水、
乳酸リンゲル液などがあります。これらは細胞外液に均等に分布しますので、細胞外液が失われる出血性ショック時には非常に有用です。
アルブミンなどの膠質液(colloid)の有用性については議論のある所です。通常当院では「ソルラクト」
という乳酸リンゲル液を用いています。他の病院へ行くと「ビーンF」
などという酢酸リンゲル液と言うのもあると言うことは知っておくと良いでしょう。

 次に輸液の量です。これは知らない人が案外多いので良く覚えておいて下さい。点滴した細胞外液補充液は、
4分の1しか血管内に残りません。理由は後述します。出血性ショックになっているような人は2リットル近く出血しています。
よって入れなければならない輸液の量は4倍の8リットルです。点滴16本です。これはすごい量です。一般的には「パンピング」
という方法で入れます。少なくとも救急外来では全開で入れましょう。

 最後に輸血です。輸血すると血圧が上がりますので、充分な血管内容量増大効果があると勘違いしている人がいますが、
現在使われている濃厚赤血球は赤血球を入れているだけと考えるべきで、循環血液量は増やしません。よって、輸血は必要でしょうが、
一緒に晶質液も必要です。出血性ショックの時には出血量と同量の細胞外液が失われていると言われていますので、
晶質液の投与は理にかなっています。

 赤血球濃厚液によって循環血液量が増えないと言うことは “http://homepage.mac.com/kekimura/18-31-35.html”>平成18年に行われた救急科専門医の筆記試験
でも出題されています。「赤血球輸血は蛋白成分に乏しく、膠質浸透圧を維持できないので、赤血球輸血は循環血液量の確保には役にたたない。
つまり、血圧の低下に対し赤血球輸血で対応するのは意味がないし、逆にいえば、心不全においても安全に赤血球成分を補充出来る
��ICUチェックブック、第2版、福家伸夫著、メディカル・サイエンス・インターナショナル社、P.67)」そうです。

 出血性ショックの人を見ると「輸血だ!」「アルブミンだ!」(「“http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BF%A5%B1%A4%C1%A4%E3%A4%F3%A5%DE%A5%F3″>タケちゃんマンだ!
」)などと叫ぶ人がいますが、、、、まあ落ち着いて、一休み、一休み、クリスタロイドを入れましょう。

 前回の記事と重なりますが、こう言った時にはサーチ(SpO2)が100%でも酸素が必要です。酸素投与も忘れずに。

<参考>

 何故4倍の輸液が必要かについて。

 ヒトの水分量は、体重の約60%と言われています。40%は細胞内に、20%は細胞外にあります。20%のうち15%は血管外、
血管内に5%とされています。

 浸透圧の関係で、血液などと等張の細胞外液補充液は、点滴されると血管内の細胞外液に入り、血管外にも分布しますが、
細胞内には入りません。よって体重の20%の部位に広がるので、5÷20=25%あるいは4分の1しか血管内に残らないと言う訳です。

 また5%ブドウ糖だとただの水ですから、60%に均等に広がりますので、血管内には(5÷60=)12分の1しか残りません。

 色々な所で輸液のインアウトがどうこうですと報告を受けますが、
これだけを見てもインアウトは急性期にあまり意味がない事が分かりますね。


流れを読むという事

2008年4月29日

流れを読むという事

後期研修委員長・内科部長 田村幸大

N山先生を語る不届き者が現れているようで警戒しています(オレオレ詐欺ならぬN山

詐欺)。

そうは言っても確かに最近原稿を書いていないので書かせて頂きます。

4月28日は35回目の私の誕生日でした。

ふと思い出してみると5年前に私が鹿屋に引っ越しをした日がちょうど30回目の誕

生日の日でした。

そんな訳で「あれから5年も経ったのだな~」と感慨深く思いました。

5年前の当院は今よりもはるかに医師数が少なく、病棟も100床くらい空床があり

ました。

内科医は私1人。当然、研修指定病院でもありませんでした。その他、内科学会や救

急医学会の認定施設にもなっていませんでした。

この5年間で大きく変わりました。医師は増え、常に満床に近い状態でベッドをやり

繰りし、鹿屋市の救急の輪番にも入りました。

内科医は6人(N山詐欺を働いている不届き者が内科に入れば7人)に増え、内科学

会の認定関連施設になりました。研修医も少ないながらも毎年入ってくれて活気があ

ります。

ここで、日々の診療場面の話を出してみます。

日頃診ている透析患者さんの薬剤調整でR先生やK先生に言っているのは、絶対値で高

い・低いか見るのでは無く、1~2ヶ月前のデータと現在のデータを比較して上がり

気味なのか、下がり気味なのか、ヘモグロビンの動き、PTHの動きを見て先手を打た

なければならないという事です。目標値を下回ってから慌ててエリスロポエチンを始

めるよりは、下がり気味で次の採血の時には目標値を下回りそうだから今の内に手を

打っておくという行動に出れば大きく乱れる前に修正されます(というか乱れませ

ん)。

この流れを読むという作業は日々の診療だけでは無く、病院選びにも活用出来ると思

います。

現時点で他の研修病院と比較したら見劣りする点は多々あるかと思います。決して完

成した病院ではありません。ただ、5年前からの伸び率、伸びていく勢いという面に

注目したら、決して地方の名も無き一病院で終わってしまうような病院ではありませ

ん。どうか、研修病院を選ぶ時はそんな「流れを読む」という作業もしてみてくださ

い。

実は私自身、鹿屋に戻ってきた時は長くいるつもりもありませんでした。まさか、5

年後も鹿屋にいて内科学会の認定関連施設に認定され、内科部長をやっているとは夢

にも思いませんでした。良い意味で鹿屋に来た当時予想していなかった5年後を迎え

ています。

次の5年後(つまり40歳の時です)も今は想像できないような仕事が出来るように

これからも精進していきたいと思います。


大隅鹿屋病院研修医ブログ

2008年4月28日

大隅鹿屋病院研修医ブログ

内科 有馬 喬

今更だが、本ブログは教育管理部、涙のスカウト部長臼井さんの発案で始まった。

新しい研修医の先生も2人入ったので、ますます活気付くことだろう。

なんて思っていたたら先日、「最近ブログの更新が少なくない!」と自称「隠れブロ

グファン」なる方からクレームが来た。

まあ、直接クレームを言ってきた段階で「隠れ」ていないのだが。

そんな中、当院の「Doctor K」、鬼の救急軍曹、木村圭一初期研修委員長はブログ

の毎日更新を目指しているようである。

軍曹には最近たくさんブログを書いて頂いている。

このままでは、「大隅鹿屋病院研修医ブログ」を「研修委員長ブログ」に名称変更

を余儀なくされそうである。

有留先生、江口先生(五十音順)、一体何をしているのだろうか?

当院の研修医となって早3週間が過ぎたので、いつまでもお客さん気分ではいけない

有留先生は自己紹介を兼ねて1回書いてくれたようであるが。

「有留君、お前は自己紹介だけで満足か?ブログを盛り上げると思ってまた書いてく

れんか?」

「ついでに後期研修委員長の田村君、若い2人が飛び立つためにも書いてやってくれ

んか?カラオケで飛んでるだけで満足か?分かるやろ?」

・・・ん。

しまった、うっかりN山先生の口調になってしまった。

そういう訳で、有留先生、江口先生は来週1個以上ブログを書いて頂きたい。

今回のアリマックマブログは若干お勉強の内容が無かった気がするので、これから

外来デビューする2人に向けて1個だけ。

既往歴で「ピリン系アレルギー(+)」と書いてある患者さんを目にすることがあるだ

ろう。

アスピリン(バイアスピリン)はピリン系ではないので記憶のかけらとして留めてお

こう。

最後に、「記憶のかけら」という表現にピン!と来た方。

あなたはアリマックマと友達になれるかも。

“http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/26180/Y003726″>http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/26180/Y003726

おしまい。


酸素の重要性

2008年4月23日

酸素の重要性

研修委員長 木村圭一

 精神論はそろそろネタ切れですし、どうしても内容がセクハラになってしまうので、学問的な事を書いてみたいと思います。

 私は外科医なので不十分な事を書くと思いますが、是非色々突っ込んで下さい。

 生物にとって酸素は重要なもので、酸素がない環境でもしばらく生きられるのはスーパードクターKぐらいのものでしょう
��意味が分からない研修医の先生は全巻読み直して下さい)。当然医療現場でも酸素は非常に重要で、
病院内にはあちこちに酸素を投与するための酸素供給源と器具があります。

 しかし、酸素投与に難色を示す人がいます。COPD(慢性閉塞性肺疾患)だったらどうするんだ?
未熟児にやったら肺障害の可能性がある、パラコート中毒の人にも禁忌だろ、、、、と。

 まあ、そう言う場合には、その時考えるとして、、、、、多くの場合、状態の悪い人には酸素を投与しましょう。
二次救命処置講習会とか外傷の講習会では、患者さんを診たらかなり早い段階で酸素を投与しなさいと教えられます。例えば、
脈が速い患者さんを診たら、まず酸素、点滴、モニター装着です。モニターを見てから酸素投与ではありません。

 詳細は勉強して頂くとして、全身の細胞に酸素を行き渡らせるためには、血液中に酸素が充分含まれていて、
酸素を含んだ血液が全身を循環する必要があります。つまり、

 全身に酸素が行く量 = 心臓が血液を送り出す量 × 血液中の酸素量

となります。状態が悪い人は、まず心臓が血液を送り出す量が減ります。よって血液中の酸素量が正常だったとしても、
酸素が全身に行きません。よって、これだけでも状態が悪い人には酸素投与が必要という事が分かります。
酸素を投与すると血液中の酸素量が増えますので(通常少し増えるだけですが、その少しが相当な効果を生む場合が多いです)。

 また、血液中の酸素量が減る場合もあります。最近はバイタルサイン(血圧、脈拍数、呼吸数、体温など、、、
バイタルとは重要と言う意味です)と一緒にサーチがいくつ、、、と言う事を看護師さんや救急救命士さんも報告してくれます。サーチとは、
サチュレーション(saturation)のことで、飽和と言う意味です。血液中に酸素がどれだけ含まれているかと言う事を「ある程度」
予測できる指標です。血液中の酸素量は

 血液に含まれる酸素量 = ヘモグロビン結合酸素 + 溶存酸素

で表されます。前者がほとんどを占めています。サーチはこの前者を知るための一つの手段です。「ある程度」
と強調したのはそのためです。書いてみますと、

 ヘモグロビン結合酸素 = 1.36 × ヘモグロビン濃度 × SaO2

です。1.36は突っ込みどころです。1.34だとか、1.39だとか色々意見があるようです。
SaO2はヘモグロビンというたんぱく質に酸素がどれぐらいくっついているかという指標です。一般的に、サーチと言った場合には、
パルスオキシメーターという機械で測っていますので、SpO2と書きますが、同じ事です。また、ヘモグロビン濃度は血液の濃さを表します。
サーチが同じ100%であっても、ヘモグロビン濃度が薄ければ酸素の量は少ないです。

 この事を分かりやすく言えば、無馬君がうちの病院の講義室でコンサートをしたら満席になるでしょう。その場合には、SaO2は100%
です。X-JAPANが東京ドームでコンサートをしたら、やはり満席でSaO2は100%ですが、観客の数は全然違いますね。
ヘモグロビン濃度が会場の大きさで、SaO2が満席かどうかを示す指標です。サーチが100%ですと言うのは、
満席かどうかを示しているだけです。

 また、溶存酸素と言うのは血液に溶ける酸素の量で、まあ、立ち見みたいなものですね。狭い会場で観客数を増やして儲ける
��状態の悪い人の全身に酸素を行き渡らせる)ためには、立ち見を増やすしかないと言う事です。
もちろん広い会場にするのが一番効果がありますが、、、医療の場合には輸血すると言う事ですね。

 「大隅○○地区消防組合です。50歳男性の高エネルギー外傷です。現在ショック状態ですが、SpO2は100%です。
酸素15リットル、リザーバーマスクで投与中です。」「え??サーチ100%なのに何で酸素なんてやっているの??」
と言って酸素を外す人がまだ多くいるようです(当院にはいないでしょうが)。これは、無馬君のコンサート状態なので、酸素投与が必要です!
酸素の重要性を再認識しましょうね!

 ちなみに、サチュレーションは、サーチュレーションではないのに、何故「サーチ」と言う人が多いんでしょうね。
PHSをピッチと呼ぶのと交換すべきでは???「ピーエイチエス」なので「ピーチ」じゃないでしょうか?「サチ」
と言うのが言いにくいのならば、「サッチー」、、、どこかのプロ野球チームの監督の奥さんとかぶるからでしょうか??

 何故サーチと呼ぶかについて、“http://intmed.exblog.jp/6027340/”>当院の近くで開業されている先生も疑問を持たれていました。


有留 大海

2008年4月21日

みなさん初めまして

1年次研修医 有留 大海

今年4月に大隅鹿屋病院に入職しました1年目の有留大海です。

名前負けしないよう、太平洋より器の広い男を目指して修行中です。

ここに書くのは初めてなので、簡単に自己紹介をしたいと思います。

出身は宮崎のえびのというところで、高校、大学と有馬先生の後輩です。

アリモッコリーズ副隊長ということでいいでしょうか先生?

好きな言葉は、ボクシング漫画の名作、はじめの一歩の鴨川会長の

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功したものは皆すべからく努

力しておる」です。

やらずに後悔より、やって後悔ということで今できることを精一杯やっていきます

えびのの神童として、川南の神童をいつの日か追い抜くつもりで精進していきたい

と思います。

ブログの更新も暇を見つけて、できるだけ書いていこうと思うので、今後ともよろ

しくお願いします。

では失敬!


中心静脈ライン


2008年4月18日

中心静脈ライン

内科 有馬 喬

先週から本格的に4月から入職された有留先生、江口先生の研修が始まった。

(誤解の無いように追記するが、上記の名前は五十音順である。気を悪くしたりする

必要はない。)

有留先生は内科から、江口先生は外科からのスタートである。

今日の話は、そんな2人へのメッセージである。

「中心静脈ライン;Central Venous line(CV)」というものがある。

中心静脈とは上下大静脈と右房のことを意味する。

主に、内頚静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈からここへアプローチする。

人より早くできるようになりたい手技、やったことを自慢したい手技うちのひとつ

であろう。

実際、研修説明会に参加しても多くの徳洲会の研修医の先生が「うちの病院ではほ

とんどのCVを研修が入れさせてくれ、その数は・・・」みたいな説明を多くしてい

る。

当院も他の徳洲会病院と同じように、早くから色んな手技をさせている。

有留先生は早くもCV挿入を田村先生から教えてもらっていたようである。

しかし、以前にブログで書いたことがあるが手技は何回もやればできるようになる

に決まっている。

http://202.133.118.29/trainee_doctor/archives/2008/02/post_59.php

それより・・・

CVラインを確保する目的(適応)は?

CVライン確保の時の合併症は?

IVH(Intra-Venous hyperalimentation)とTPN(Total Parenteral Nutrition)の違

いは?

「IVHをとるから君も見学しないさい。」と言った某病院の指導医。この表現のおか

しいところは?

といった木村軍曹の得意とする質問などにも答えられなくてはいけない。

しかしともあれ、まずは必要最低限の手技は早くできるようになって欲しいので、

今年研修医を卒業した何年後かのカリスマ内科医(現在整形外科へ逃亡中)が自身の

経験を語ろう。

時代(とき)は2006年4月、階段を駆け上がると汗ばむ時期が訪れ始めていた頃。

当時の内科指導医であった「眠れる獅子・劉先生」は5階にアリマックマを呼び出した。

「今からCVを入れるから先生やってみようか?この前見たからね。」

「でも1回見ただけですよ?」

「だから、1回見たでしょ?」

「はぁ・・・。」

この時、劉先生が命じたのは鎖骨下静脈からの確保である。

「鎖骨下静脈、内頚静脈、大腿静脈、それぞれの場所からにおける挿入の利点、欠

点は後日聞きますのでまとめておいてください。はい。」

とは、劉先生は言わなかったが。

鎖骨下静脈からの挿入は鎖骨の下に穿刺針をくぐらせる必要があるのだが、これが

初めは非常に怖い。

ある程度針を立てて刺さないとくぐれないのだが、鎖骨下静脈の下には肺があるの

であまり針を立てると肺を刺してしまう。

ということもあり、最初の2回くらいはまるで入らず、「じゃあ、交替しようか。

」と劉先生に取り上げられてしまった。

この時、アリマックマは思った。

「劉先生の手袋が近くになければ看護婦さんが取ってきてくれるまでの時間で、も

う一回挑戦することができないだろうか?」と。

そこで次の時、アリマックマは劉先生の手袋6.5の手袋を全て包交車から取り出した。

予想の通りにCVラインは入らず、「じゃあ、交替しようか」と言われた。

「そうはいかんぞ。6.5の手袋は全て片付けておいた。甘いぞ、劉先生。ふ、ふ、ふ。」

「劉先生、6.5の手袋ありませんよ。」と看護婦さんは言った。

「じゃ、じゃあ7.0でもいいよ。」

「・・・え、いいの!?」

アリマックマの作戦は滴る汗と共に脆くも崩れ去った。

そこで、アリマックマは6.5と7.0の手袋を隠し、次の戦いに挑んだ。

やはり手こずっていると、劉先生は「手袋を。」と言った。

「7.5しかないですよ?」

「ふ、ふ、ふ。劉先生、手袋は全て僕のサイズに変えておいたよ。今日はこの前の

ようにいかないよ。いつまでも僕が同じ位置にいると思っているのかい?」

「すぐとって来ます。」看護婦さんは走って行った。

今のうちにもう一回。

「あ!」劉先生は言った。

「え?」

「今、血液が返ってきたから入ったんじゃないの??ガイドワイヤー入れてみて。」

ガイドワイヤーはまるでアリマックマの勝利をたたえるかのごとく、スルスルと入

っていった。

その時、ピロリロン、ピロリロンとアラームが鳴った。

当時、アラームの意味すら知らなかったアリマックマは「アラームも祝福してくれ

ているのか?」なんてぶっ飛んだことを考えていた。

劉先生は言った。

「先生、ワイヤー入れすぎ。心臓に届いて不整脈出てるよ。」

「・・・。」

まだまだなアリマックマであった。

その日の帰り。

「先生、今日内視鏡の飲み会あるんだけど、 CVも初めて入ったし先生も行かない?」

と劉先生から誘いがあった。

「もちろんです。」

これからのアリマックマの華やかなる研修をたたえるかのように、ビールの艶やか

な泡の音が聞こえた。

しかし、アリマックマに待っていたのは、この飲み会の時、とある先生に踏んづけ

られてディスプレイが真っ二つになったパソコンの哀れな姿であった。

おしまい。



1年次研修医①

2008年4月17日

1年次研修医①height=”180″
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align=”right” />

教育管理部 臼井之枝

新しい研修医の先生が入職して早2週間が過ぎました。

4月1日の入職式を行いました。

��緊張していますね) 

入職式を終え、その後4月5日までオリエンテーションを行いました。

その後、4月7日から、いよいよ臨床研修開始!!

早速、色々な事を経験しています。

まずは、朝から患者様の採血から。これがまた、なかなか難しいらしい・・・・。

下の写真は、胸水穿刺の指導を受けながら行っているところと、検査室で痰を染めている自分の目で確認を!という指導風景です。

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外科から研修が始まっている江口先生も、手術研修や腹腔穿刺などを経験しているようです。

勿論、救急車も来るので毎回、救急外来で奮闘中です。

救急外来では、まだ余裕がないのか、写真を撮るよって言っていてもなかなか撮影に協力してくれません・・・・。

もう少ししたら、救急外来での姿を皆様にお届け出来るかと思います。

楽しみにしていてください。

そんな先生達も、半年もしないうちに、立派になっていくのだろうと思います。

江口先生、有留先生にブログを書いて下さいとお願いをしています。

研修医の生の感想が聞けると思います!

研修委員長お勧めの、『ドクターK』と『スーパードクターK』の漫画本です。height=”215″
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必須レポートに入れようかと言っているくらいお勧めだそうです(笑)

お昼を食べる時に少しリラックスして、しかし、研修委員長のお勧めの本、一生懸命に読んでいます。

寄付をしてくれた、病院スタッフに感謝です。

また、研修医の現状をお知らせします。

パート②を楽しみに。


診断書を早く書く方法

2008年4月14日

診断書を早く書く方法

研修委員長 木村圭一

 医者の仕事の一つに診断書を書くと言うのがあります。医師法によって、診断書は求められたら拒否する事は出来ない事になっています。
よって、人によって数こそ違いますが、医局にはカルテがたくさん積まれています。

 私は数がそれほど多くないですし、早く書く事に注意していますので、診断書がたまる事はまれです。
今も机の上には診断書はありません。

 今回は研修医の皆さんに「診断書を早く書く方法」をお教えしましょう。

(1)診断書は治療の一環だと思いましょう。

 手術が今からある、大きな検査が今からある、、、そんなの後でいいだろ!と言う医者はいません。しかし、診断書は後で、、、
となるのは何故でしょうか?診断書は事務作業、雑用、医者の本当の仕事ではない、、、と思うからでしょう。
手術や検査と同じものと考えれば良いのです。実際、テレビで宣伝しているのが本当かどうかは分かりませんが、治療にはお金がかかります。
そして、保険機関は診断書によってしかお金を払ってくれません。お金がなければ、
折角元気になって退院しても食べるものがなくて再入院になるかも知れません。よって診断書を書く事は重要ですし、
早期治療が重要なのと同じように、早期に診断書を書く事も大事でしょう。

(2)患者さんの顔を思い出しましょう。

 (1)は一般論です。そうは言ってもねえ、、、、、となりますが、診断書を頼んできたのは、ああ、あの人か、
それも依頼主は奥さんだと書類の申込書を見ます。あの奥さん最初は色々苦情が多くて大変だったけど、最後は信頼してくれたし、
あの人よく助かったよな、、、、俺の手術の腕もまんざらじゃないな、、、みたいな事を考えます。一般論から各論にすると言う訳です。
あの奥さんの頼みだから仕方ないか、今書こうか。と思えればばっちりです。

(3)医事課の人の顔を思い出しましょう。

 患者さんの顔が思い出せないし、一体誰?と言う場合もあります。何年も前の事についての診断書だったり、
外来で一度診た事があるだけの人の場合もあります。この場合には、担当の医事課の人の名前を見ます。ああ、Aさんか、、
あの子かわいいからな(例を挙げただけで、私は変態ではありません)とか、この前Kさんと忘年会で話したなとか考えます。
あの人の頼みなら仕方ないか、早く書いたらまた一緒に飲んでくれるかな?モテモテになるかな?等と思えば、今書く事になるでしょう。

 逆に頼む側から言えば、直接頼みに行くと早く書いてくれるでしょう。書類を医局に上げて、秘書さんが机に配って、、、
知らない間に机の上においてあった書類に対して、「診断書だ!早く書こう!」などと思う医者は皆無です。しかし、直接出向いて、
お忙しい所申し訳ありませんが(医局ではくつろいでいる場合が多いですから(^.^))、この書類をお願いします、、、と言えば、うるさい!
書かない!とは言えないでしょう。急ぐので待っていますから今書いて頂けませんか?と言うのも断れないでしょう。最低でも、
「この方出来るだけ早く書いて欲しいと言っていました。お願いします(ハートマークがあれば、あった方が良いかも知れませんね(^.^))」
などとメモが入っていれば、かなり良いと思います。

 最近医事課の人は私の考えを読んでいるのか、直接言ってきて下さる事が多いです。余計に診断書が早くなります。
今度はハートマークも、、、、、


出来るだけ足を運びましょう

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“MARGIN: 0mm 0mm 0pt; tab-stops: 35.45pt 70.85pt 106.3pt 50.0mm 177.15pt 212.6pt 248.05pt 283.45pt 318.9pt 354.35pt 389.75pt 425.2pt 460.65pt”>
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2008
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出来るだけ足を運びましょう

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研修委員長 木村圭一

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“MARGIN: 0mm 0mm 0pt; tab-stops: 35.45pt 70.85pt 106.3pt 50.0mm 177.15pt 212.6pt 248.05pt 283.45pt 318.9pt 354.35pt 389.75pt 425.2pt 460.65pt”>
 昔の医者はたぶん全部の検査や処方を自分でやっていたのでしょう。しかし、時代が進み、
医療も進んだので、分業がされています。薬を調合し、薬剤について仕事をするのは薬剤師さん、レントゲンは放射線技師さんなどです。

style=
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 ちなみに、ご存知かどうか分かりませんが、現在の医療制度でも、自分で診察しさえすれば
��話をするだけでも問診と言う診察ですので、どうどうとやっていいと言う事だと思います)薬を調合して良いですし、
レントゲン写真を撮っても良いです。が、やれるかどうか分かりませんね、、、、法律上は「can」だが、現実には「be able to」
あるいは現在形だという感じでしょうか。

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 鬼軍曹は、研修医の先生に必ず検査室や薬局に顔を出すように言っています。
顔を出すと言っても、挨拶が遅いんだよ!というような事ではありません(1階の某部署にはもう行きましたから大丈夫ですよね(^.^))。
用があったら、出向くと言う事です。

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 「ダイヤモンドダスト」を書いた“http://ja.wikipedia.org/wiki/南木佳士”>南木佳士さんだったと思いますが、今の医療の現状で、
電話をしなければならないような事態はほとんどないとの事です。確かに、今はPHSを持って仕事をしていますが、
PHSがなくても大丈夫です。私が研修医の時にはポケットベルでしたし、、、よって、下っ端の者は電話など使わず、
用があればその人の所へ出向くと言うのがすじでしょう。

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 また、そうやって顔の見える仕事をしていれば、
お互い仕事はやりがいのあるものになるでしょう。

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 例えば、里見助教授の役者さんと同じ名字の先生が、
救急車でやってきた死にそうな患者さんの採血をしたとします。もう一人、なんで救急車で来るんだ!と言うような軽症の患者さんが来て、
同じように採血を出します。検査技師さんにとっては、両者の違いが分かりませんので、どちらも救急外来の患者さんと言う事で、
先に検体が届いた後者の患者さんの結果を優先して出します。早く結果を知りたい前者の人の結果がなかなか出ない、、、、
救急外来の医師や看護師は、全く検査室って何やってんだ!と思う事もありますが、それは無理な要求です。やはり、直接検体を持って行き、
こっちの患者さんが重症だから、こっちを先にお願いします!もう一人の人は後回しで良い患者さんだから!などと伝えるべきでしょう。また、
もし何も言わなかったとしても、持ってきた人の態度で緊急性があるかどうかなども少しは分かるでしょう。

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 それから、こういう事をルーチンでやっていれば、技師さんと雑談などもするでしょうし、
仲良くなれると思います。仲良くなれば、色々と有用な情報も得られるでしょうし、「先生、
この検査はこういう風にオーダーしないと意味がないですよ」などと言ってくれたりもするでしょう。そして、時には一緒に飲みに行きませんか?
と誘われたりして、、、そして生涯の伴侶になることだって、、、ないかな?無馬君はもう実践していますよね。

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 うちの検査室や薬局は若くてかわいい女性がたくさんいますので、
精神的な癒しにもなるでしょうから、ぜひ何か用があれば出向くようにしましょう。

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“MS Pゴシック”> 電話は相手のやっている事を突然中断させる結構失礼な行為であると言う事を認識した上で使いたいものです。また、
電話をかける時には、名前を名乗らない、他人に電話をかけてもらって、相手が出たら自分が代わる(開業医の先生に多いです)
などの行為は絶対に避けるようにしましょう!

 


合格しました!

2008年4月7日

合格しました!

後期研修委員長・内科部長 田村幸大

「合格しました!」というと時期的に医師国家試験や看護師国家試験かと思われるか

もしれませんが、私は私で2月2日に腎臓専門医試験を受験しておりました。

“http://202.133.118.29/trainee_doctor/archives/2008/02/post_52.php”>
http://202.133.118.29/trainee_doctor/archives/2008/02/post_52.php

同じ会場で日教組の教研集会が開かれており、右翼の街宣車が行き交い軍歌が流れる

中での受験という過去に無い経験をしました。ただ、利光先生と同じ思想を持つ者と

してはロッキーのテーマーを聴いているみたいで逆にテンションが高まりました。

そろそろ通知があるかと思っていたところ、4月5日に封書が届いており、「貴殿は平

成二十年度社団法人日本腎臓学会専門医制度委員会試験に合格したことを通知致しま

す。」と書かれていました。

研修医の時よりも過酷な勤務をしていた中でのサマリー作成、試験勉強はとてもきつ

かったのですが、合格した時の喜びは一入ですね。

直接的、間接的に協力して頂いた方々に感謝申し上げます。

疲れ果てている私の姿を見て、家内も書類作成を手伝ってくれました。

専門医試験に合格したらそこで勉強が終わりという訳ではないので、これからも日々

勉強を続けていきます。


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