2007年クリスマス

2007年12月27日

2007年クリスマス

2年次研修医 有馬 喬

12月23日、天皇誕生日。

とある事情で傷心の友人と飲んでいた。

本人は「傷ついてない」と言い張っていたが、それは彼の口癖であるので無視して

勝手に慰めた。

もう何年も前の話になるが、その友人はかつて自分が傷心の時、夜明けまで一緒に

飲み明かしてくれた事がある。そんな彼を放ってはおけなかった。

・・・。

決して、ただ自分が飲みたかったからではないと記しておく。

12月24日、日曜祝日の振り替え休日。

世間はクリスマスイブ。

世の中の流れにおいていかれると、ちょっと寂しくなってしまう日本人の自分は

、カーネルサンダースへ会いに行った。

混み合う時間をずらそうとは思っていたのだが、お腹の時計が夕食の時間を何回も

知らせる(スヌーズ機能付である)ので、18時半に行ってしまった。

最悪に混んでいた。

やめとけば良かったが、寒いしドライブスルーに入ってしまった。

当然全くもってスルーされない。

ちなみに、車の窓の位置が低いため、店員さんと自分がお互い身を乗り出さないと

商品の受け取りができなかった。

結局寒かった。

さらにちなみに、一人分買ったのが若干恥ずかしいと気付いたのは、

「え?以上でよろしかったですか?」

と店員さんが2回聞いた時だった。

・・・。

12月25日、今日は小児科病棟のクリスマス会。

朝回診が終わると、看護師さんは言った。

「先生達、サンタさんの格好でお願いしますよ。昼からですからね。」

「しょうがないなあ~。」

と言いつつも、ノリノリだった自分に用意されていたのは、トナカイだった。

しかも、なんと縦にも横にも小さい衣装だろうか!?

あまりにも胴の長さが足りず、背中のファスナーを閉めようとすると…

その…

股間の部分に疼痛が走る。

どう見ても忘年会の出し物級に品がない。

しかし!サンタクロースを待っている子供達を裏切るわけには行かない。

気合で猫背になってチャックを閉めてもらい、取り敢えず「ありまっくま」は「と

なっくま」になった。

ちなみに、ファスナー、ジッパー、チャックの違いを知っているだろうか?

股から肩までが小っちゃくなってる「となっくま」には説明している余裕がないの

でYKKのホームページで確認して頂くとしよう。

“http://www.ykkfastening.com/japan/faq/a007/info002.html”>http://www.ykkfastening.com/japan/faq/a007/info002.html

病棟へ戻る。

「あ、あの~。ぱっつんぱっつんなんすけど…?これでいいですかね?なんか忘年会

のコントみたいですよ。」

「あ~、…全然大丈夫ですよ、はい、帽子。」

そう言った看護師さんの含み笑いは忘れない。

帽子にはまさにクワガタみたいな角が付いていた。

height=”171″
alt=”20071227-blog001″
src=
“http://202.133.118.29/trainee_doctor//media/img_20071227T124733890.jpg”
width=”240″ />

爆笑するママ、哀れみの目で見るパパ、大泣きする子供、隣の病棟から指をさす婦

人科の患者さん。

 

height=”203″
alt=”20071227-blog002″
src=
“http://202.133.118.29/trainee_doctor//media/img_20071227T124735484.jpg”
width=”252″ />

・・・。

時計の針が妙に遅く回っていた気がした。

どれくらいの時がたったか、となっくまは静かに控え室へ消えていった。

余ったお菓子と崩れ去ったアイデンティティ※を手に…。

※アイデンティティ:自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保

持される概念。