湘南鎌倉病院に行きました

size=”2″>平成19年12月17日

湘南鎌倉病院に行きました

後期研修委員長・内科部長 田村幸大

徳洲会グループの中で研修のメッカとも言える湘南鎌倉病院で12月15日内科ウイン

ターセミナーが開催され参加してきました。

私は平成14年に湘南鎌倉病院の内科でチーフレジデントをさせていただいたので、場

所もわかっているつもりで行ったのですが、増築されており医局にたどり着けません

でした。仕方なく受付に戻って医局の場所を教えて頂き、開始予定時間から5分遅れ

て到着しました。昔の医局はプレハブで机も目一杯詰めて並べていたので、背中合わ

せの人同士が同時に座ると間を通り抜ける事すら出来ない環境でしたが、非常に綺麗

になっておりスペースも十分でした。やはり病院は綺麗な方が良いですね。

セミナーの方はケースカンファレンス、教育専任のイギリス人医師ブランチ先生の講

義、湘南鎌倉病院の内科の将来展望など楽しく参加できました。研修医教育のために

様々な工夫がされており、その取り組みが実を結んで、良い内科医を世に輩出する事

もそう遠くないと感じました。私がチーフレジデントをしていた当時は目の前の患者

さんをどうするかという事で精一杯で後輩の教育にまで十分力を注ぐ事が出来ていな

かったので、内科の田中先生、北川先生、松下先生が本当に頑張ってここまで体制を

作り上げたのだと感心しました。もう一度研修医をやれるのなら、間違いなく入って

みたい病院の一つになりますね(他院の宣伝ばかりになってしまって当院の教育管理

部から怒られそうですが)。

ただ圧倒されて帰ってきたというのなら、出張旅費を返せと言われてしまいそうです

が、圧倒されて帰ってきただけではありません!

非常に良い教育体制が出来上がっていますが、これも一朝一夕に出来上がったもので

はありません。現に私がチーフレジデントをさせていただいた当時は研修医とスタッ

フしかいない状態で、病棟で活躍するはずの後期研修医はほとんどいませんでした。

そんな中でたくさんの入院患者に対応しなければならず研修医の面倒を十分に見る事

が出来ませんでした。初期研修医が残って内科で後期研修を継続するという事も当然

期待できるはずもありませんでした。しかし、そのような悪条件からスタートし、総

合内科の先生方の研修医教育に対する情熱により、ここまで盛り返したのでしょう。

この事は私を勇気づけてくれるものでした。

私が当院に赴任したのは医師として6年目、平成15年5月の事です。当時、内科の常勤

医は私一人でした。外来、病棟、透析、徳之島の応援など、大車輪のように活躍とい

うか、回転を止めさせてもらえなかったという方が正確ですが、非常に苦しい状況で

した。そこから人が少しずつ増えていき、赴任した当時は想像も出来なかった内科学

会の認定関連施設に認定されるところまで来ました。正直言ってすべてを投げ出して

どこか他所へ逃げ出したくなった事も何度もありましたが(今でも時々あります

が)、当院に踏み止まる事で、大きな成果を産み出すためには忍耐や目標を見失わな

い事が大切なのだと教えられた気がします。きっと”病院を良くしたい”とか、”自

分たちの病院”という思いは、困難を乗り越えて病院の発展に自分が参加できたと感

じる中で生まれてくるものなのでしょう。

湘南鎌倉病院総合内科の先生方の活躍を見て、内科学会の認定関連施設を取れた事は

単なる通過点の一つにして、さらに発展して行かなければならいと思いました。一時

内科の後期研修医が残らない事が当然になっていた湘南鎌倉病院で、ここまで体制を

立て直して非常に良いものを作りあげていました。当院も今はまだまだ教育体制の不

備が多数ありますが、めげずに良い体制作りに取り組んでいけば、当院オリジナルの

良い研修システムが作れるはずです。そんな思いを持てたので、はるばる鎌倉まで

行ってきて良かったです。

ちなみに病院に着いた時も帰るともER入り口に救急車が2台止まっていました。相変

わらずの野戦病院ぶりにチーフレジデントをしていた当時の色々な出来事が思い出さ

れ、懐かしい思いがしました。