学会の認定施設

学会の認定施設    

後期研修委員長 田村幸大

私は今年の9月にあった救急医学会の専門医試験に合格し、晴れて救急専門医の資格

を取得できました。昨年は書類の記載不備で筆記試験の前に失格になってしまってい

たので、合格を知った時は感慨深いものがありました。感慨深かった理由は書類審査

で落とされた末の合格だった事以外にもう一つありました。それは、医師を目指した

事も、徳洲会で修行をしようと思った事も、救急に興味があっての事だったからで

す。自分の中で救急というものがそれなりの重みを持っていただけに、その専門医の

資格はいつか取得したいものでした。

ただ、たまの休みに家内とドライブをしていて救急車が通ると、無意識に「あの救急

車うちの病院に行くのかな?」と心配そうに救急車を見送っているそうです。家内か

らは”職業病”と言われています(хх,)

さて、いきなり専門医の資格の話から入りましたが、各学会は専門医のトレーニング

に適した施設を認定施設として認定しています。

当院は内科、外科、循環器科、心臓外科、救急、プライマリ・ケア、超音波などの学

会の認定施設になっています。私が研修医で入職した10年前は循環器学会の認定関連

施設の資格しか無かったので、この10年間でかなり認定施設の資格が増えました。

認定されるために必要なものとして、施設面の基準、症例数の基準、学会専門医の人

数の基準などがあります。学会の専門医がいないと当然認定されない訳なので、認定

施設の資格を増やそうと思ったら頑張って専門医の資格を取得しないといけません。

また、クリア出来ていない基準があればそれもクリアするよう努力しないといけませ

ん。そのように頑張った末に認定施設として認められると感慨深いものがあります。

当院のような自分たちが努力して、これからも認定施設の基準を増やしていこうとし

ている施設では、認定されるために色々と苦労がありますが、「自分たちの時代に頑

張って認定施設を取得出来た!」という気持ちになれるので、それなりの達成感が得

られます。

色々な先生と仕事をさせて頂いて、専門医の資格を持っていなくても非常に高い臨床

能力を持っている先生とも少なからず出会っているので、専門医の資格は必ずしも臨

床能力と比例するものでは無いと言って良いと思います。しかし、自分自身が内科認

定医、救急専門医の試験を受ける過程で教科書や問題集を一通りやってみると、知識

のまとめとして結構役に立ちました。医師になって臨床の世界に入るとなかなか期限

を決めて教科書を読んだり、問題集を解いたりという作業が出来なくなってしまうの

で、そんな面で良かったかと思います(まあ、私の意志が弱いだけなのかもしれませ

んが)。また、試験の出願の段階で受け持ち症例のサマリー提出を要求される学会が

多いのですが、あらためて受け持ち症例を振り返ってみると色々な気付きが得られま

すし、その症例を受け持った当時の事を思い出してサマリーを読みふけってしまう事

も結構楽しいものです。

そんな訳で今は来年2月の腎臓専門医試験に向けて勉強中です。仕事が終わる時間が

遅くなかなか思い通りに勉強できませんが、頑張って勉強を続けていきたいと思いま

す。私が腎臓専門医の資格を取得して、神童有馬先生が何年後かに腎臓専門医の資格

を取得してくれれば、腎臓学会の認定施設にもなれます。

有馬先生へ 腎臓についても一緒に勉強しよう! そして専門医の資格を取得してく

れ! 神童だから1回で合格してくれ!


振り向けば。

振り向けば。

size=”2″>2年次研修医 有馬 喬

横浜で精神科研修中の城戸先生も慣れない所で独り頑張っているらしい。

都会の冷たい風に打ちひしがれ、「ありえんけん、どうなっとると?」

とか言ってるのかと思っていたがそうではないようである。

思えば彼はかなりの根性者である。

怖い怖い指導医に指導を受けても、「本当にこれであっとるとですか?」

・・・素敵である。

怖い怖い看護師さんに指示を確認されても、「あっとるって言っとるめ!」

・・・かなり素敵である。

怖い怖い教育管理部臼井さんに怒られても、「だけん!そんな言ってもどうもならん

けん!分かっとらんめ。」

・・・全くもって素敵である。

しかしそんな根性者の彼も、小児科研修中は今まで見せたこともない姿を見せた。

そこは、新生児室。

生まれたばかりの子供にミルクを与える彼の姿はどこか暖かみがあった。

彼は小児科医になるらしい。

根性のある優しい小児科医、素敵である。

これからの未来を担う子供をたくさん救ってくれるだろう。

あんまり誉めると、また「うぇ~い、ひゃ、ひゃ、ひゃ」とか言い出すのでこの辺

にしておく。

話は変わって・・・。

小児科には感染症の子供がたくさん来る。

時期的にはRSウイルスというウイルスに感染した子供が多いようだ。

症状はガラの悪い風邪。重症化すると気管支炎や肺炎になってしまう。

小児にとってはインフルエンザより悪質と言う先生もいる。

このRSウイルスには、鼻に綿棒を入れてウイルスがいないか調べる簡単な診断キッ

トがある。

無理やり鼻に綿棒突っ込まれる子供の身になってみれば、ホントに「簡単」か!?と

も思うが。

しかし、この検査キット、なぜか入院患者にしか保険が使えない。外来でやると自

費である。外来で早期診断できれば、有益だと思うのだが。

子供は大事にしないといけませんよ、厚生労働省。

感染症で思い出したが、感染症診療においてグラム染色は大事である。実際は行わ

ない病院も少なくないが、当院では田村内科部長の指導により、可能な限り必ず行

っている。余談だが、以前勉強会で、僕の作ったスライドが「グラム妖精球菌には

セファメジンが・・・」と誤植しており、「え?妖精にセファメジン効くの?」とい

きなり突っ込んだのも田村先生であった。

当直明けでぼーっとしてる時など試薬がよく手にかかる。しかもなかなか落ちない

ある日の夕方、肺炎の患者さんが言った。

「先生、手になんか色付いてるよ?」

当時の内科指導医、劉先生は言った。

「これはね、○○さんの肺炎を有馬先生がちゃんと診てるって証拠なんですよ。」

「先生、なかなかいいコトと言うじゃない?」と思った。

明日も頑張ろうかなと思った。

数日後、とある飲み会で。

僕は劉先生に言った。

「先生がこの前、使った台詞を来年の1年目の先生に俺も使わせてもらいますよ。」

劉先生は言った。

「そんなこと言ったっけ?た、たぶん俺じゃないんじゃないか↑?」

・・・。

「あなたです。」