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トップページ > 患者様向け情報 > ヘルスインフォメーション > 知っておきたい病気の話 > vol.33 大動脈瘤ってどんな病気?/【心臓血管外科】古賀佑一

Oosumi Kanoya Hospital

知っておきたい病気の話

vol.33 大動脈瘤ってどんな病気?/【心臓血管外科】古賀佑一

皆さま、大動脈瘤という病気について聞いたことがありますか?多くの場合には無症状ですが、動脈瘤が破裂すると病院に着く前に命を落とすことが多く、たとえ病院に着いたとしても助かる確率が低いといわれています。今回はこの病気について話をしたいと思います。

心臓から全身に血液を送るための体の中で一番大きな血管を大動脈といいます。大動脈は心臓から頭側に出て、頭や腕に血液を送る血管が分岐きした後に、胸のところで下向きに向きを変えてお腹から足にむけて血液を送っていきます。

大動脈瘤とは何らかの原因で大動脈の壁が拡張してしまう病気です。原因としては動脈硬化が多く、女性よりも男性がなりやすいといわれています。胸にできた場合には胸部大動脈瘤、お腹にできた場合には腹部大動脈瘤というように分類されます。

症状としては胸部大動脈瘤の場合には声のかすれた感じや咳、食事が呑み込みにくいといった症状、腹部大動脈瘤の場合には腹部の違和感やお腹に拍動する硬いかたまりを触れるといった症状が出ることがありますが、多くの場合には無症状で経過します。

無症状だからといって放置していると瘤が大きくなっていき、破裂の可能性が高くなっていきます。破裂してしまった場合には胸やお腹の激痛などが出現し、最初に書いたように病院に到着する前に死亡することやたとえ病院に着いたとしても治療が出来ずに助からないことが多いです。つまり、この病気は破裂を予防することが大切になります。

大動脈瘤は胸部X線や腹部の拍動するかたまりを触れることで見つかることが多いです。それ以外にも他の病気の原因を調べるために行ったCT検査やMRI検査、エコー検査などで見つかることもあります。

現在の医療では大きくなった大動脈瘤を小さくすることが出来る薬はありません。大きさが大きくなるほど破裂する可能性が高くなります。大きさが小さい場合には血圧をしっかりコントロールしながら、定期的にCT検査などを行いながら経過をみていきますが、大きさが大きくなった場合には手術が必要になります。

手術には胸やお腹を開けて大動脈瘤を切り取って人工の血管に置き換える人工血管置換術と、血管の中からワイヤーの入った人工血管を置くことで大動脈瘤に血液が流れないようにするステントグラフト内挿術の2種類があります。人工血管置換術は大動脈瘤を取り除くため、確実な治療効果が得られることが多いですが、胸やお腹を開けるため身体への負担が大きな治療となります。ステントグラフト内挿術は比較的新しい治療のため長期間の治療効果に関しては人工血管置換術と比較すると、はっきりしていません。また大動脈瘤が出来た場所によってはこの治療が出来ない場合もありますが、足の付け根のところの小さな傷のみで治療を行うことが可能ですので、身体への負担は少ない治療になります。

少し難しい話になってしまったかもしれませんが、一番伝えたいことは大動脈瘤があることが、わからないと治療はできないということです。無症状であることが多いため、自分で見つけることは難しいかもしれません。破裂を予防することが最大の治療になりますので、不安になったり気になることがあったりする場合には専門医のいる病院を受診することをお勧めします。


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