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トップページ > 患者様向け情報 > ヘルスインフォメーション > 知っておきたい病気の話 > vol.32 手術をする際の 麻酔の話/【麻酔科】須田陽子

Oosumi Kanoya Hospital

知っておきたい病気の話

vol.32 手術をする際の 麻酔の話/【麻酔科】須田陽子

手術をする際の麻酔について説明 したいと思います。手術は何もしな ければかなりの痛みを伴う治療で す。麻酔科医は麻酔をすることで、 痛みをとり手術を円滑に終える環境 を作ります。麻酔方法は、手術を受 ける患者さまの状態、手術方法によ り様々です。麻酔科医は手術前に全 身状態を十分に評価し、手術終了後 も患者さまが少なくとも手術前より 全身状態が悪くならないように麻酔 管理をしていきます。

例を挙げますと、鼠径ヘルニア手 術の麻酔方法だけでも、全身麻酔、 硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔(腰 椎麻酔、下半身麻酔と言われたりし ます)、神経ブロック、局所麻酔が あり、各々単独でも手術は可能です が、必要に応じてこれらを組み合わ せて麻酔をすることもあります。そ れぞれの麻酔方法について簡単に説 明していきます。

全身麻酔とは、いろいろな薬を使 って手術のように痛いことをされて も何も分からない状態にする麻酔で す。麻酔科医は、全身麻酔中、意識 をとるだけでなく、手術の痛みの対 策をとり、安全に手術ができるよう にしていきます。全身麻酔中は、普 段無意識のうちにしている呼吸がで きない状態になりますので、専用の 道具を使って呼吸をするのを手伝い ます。最近の全身麻酔の薬は、手術 時間が短くても長くても、手術終了 後速やかに患者さまの意識を戻すこ とが可能です。『自分は全身麻酔が かからないのでは』と思う方がおら れるかもしれませんが、全身麻酔は どんな人でもかかりますので安心し てください。

硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔は 背中の注射で、背骨の中の太い神経 (脊髄)のそばに一時的に神経を痺 れさせる薬などを注射して手術に必 要な部位を痺れさせます。鼠径ヘル ニアの手術をしても苦痛を感じない ようにするためには、傷のところを 痺れさせるだけでなく、へそ下から 股の部分を痺れさせないといけませ ん。硬膜外麻酔も脊髄くも膜下麻酔 も一長一短ありますが、ここでこれ 以上詳しく書きますと、この記事を 読んでいる皆様が眠くなると思いま すのでやめておきます。背中の注射 がものすごく痛かったり、手術が終 わった後、体を起こすと頭痛がひど かったという経験をされたことのあ る方がおられるかもしれません。当 院では、背中の注射をする際には、 本番の針を刺す前にかなり細い針で 痛みを感じる皮膚や筋肉に痛み止め をします。 10 秒程度、最初の痛み止 めを我慢していただいたら、本番の 針をすすめるときは痛くないと思い ます。背中の注射の後の頭痛ですが、 正式名称は硬膜穿刺後頭痛といいま す。硬膜外麻酔では基本的には硬膜 を穿刺しないのですが、脊髄くも膜 下麻酔では硬膜穿刺をしないといけ ませんので、脊髄くも膜下麻酔後に硬膜穿刺後頭痛が起こる頻度が高く なります。硬膜穿刺後頭痛が起こり にくい脊髄くも膜下麻酔の針がある のですが、当院ではその針も使って います。『背中の注射の直後は頭を 動かしたり高くすると頭痛がでる』 と言う方がおられますが、脊髄くも 膜下麻酔後の安静時間は硬膜穿刺後 頭痛の発生頻度に関係しないことが わかっています。

神経ブロックと局所麻酔は、手術 に必要な部分をピンポイントで痺れ させる注射です。鼠径ヘルニアでの 神経ブロックは、お腹の筋肉の中に 目的の神経が走っていますので、そ こに神経を痺れさせる薬を注射しま す。すぐ歩けて、すぐご飯が食べら れる上に、他の麻酔が困難な患者さ までも安全な麻酔管理ができるとい う大きなメリットがあります。

ここでは、麻酔方法の合併症等に ついて多く省略しております。麻酔 を受けられる患者さまには、担当麻 酔科医が手術前に詳しい説明をし て、予定麻酔方法について納得して いただいた上で麻酔方法を決定しま す。その際、麻酔科医への質問や要 望がありましたら、遠慮なく担当麻 酔科医に伝えてください。

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大隅鹿屋病院

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