vol.29 心臓弁膜症の症状に注意!/【心臓血管外科】佐藤久【社会医療法人鹿児島愛心会 大隅鹿屋病院】

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知っておきたい病気の話

vol.29 心臓弁膜症の症状に注意!/【心臓血管外科】佐藤久

こんな症状はありませんか?
① 少し動くとドキドキする、脈が不整である。脈が早い、脈が遅い。
② 寝ると息が苦しい。すわると息が楽になる。
③ 手足や顔がむくむ。
④ 運動すると胸が締め付けられるような感じや胸がチクチクしたり違和感を感じることがある。
⑤ 意識がなくなりそうになったり、ボーっとすることがある。
⑥ 最近、体がきつい。

これらの症状は心臓弁膜症が原因の可能性があります。心臓の主な仕事は酸素をいっぱいに含んだ血液をポンプの作用で全身に送り出すことです。心臓の中には4つの部屋があり、それぞれ右心房、右心室、左心房、左心室と名前がついています。心臓には大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁という4つの弁があります。弁とは心臓の部屋と部屋の間にある扉のようなもので、血液をスムーズに流して逆流させないようにしている組織です。

心臓弁膜症とは、老化などさまざまな原因で心臓の弁に肥厚や変性が起こり、正常に機能をしなくなった状態のことで、これらの弁が十分に開放しない場合を狭窄症、完全に閉鎖できないで逆流を起こす場合を閉鎖不全症と呼びます。

心臓の4つの部屋のなかで最も大事なのが左心室です。 左心室の入り口にあるのが僧房弁、出口にあるのが大動脈 弁です。大動脈弁の狭窄症、僧房弁の閉鎖不全症が多くみられます。心臓弁膜症が進行すると心臓のポンプ機能が低下します。心臓はこの低下した分の機能を補おうと して、酸素をたくさん含んだ血液を各臓器や組織へ必要なだけ送り出すべく懸命に働きます。こうしてオーバーワ ークとなった心臓は次第に持ちこたえられなくなり、心不全状態となります。そして前述の症状を引き起こします。 そうなる前に弁膜症の診断をつけて、治療を行う必要があります。診断をするためには問診、診察、検査が必要 です。問診によって前述の症状があるかどうかを確認しま す。弁膜症があるときに聴診器で心臓の音を聞くと、雑音がすることが多いです。レントゲンや心電図検査を行い、 最終的には心臓のエコー検査で弁膜症の診断がつきます。 エコー検査とは超音波で心臓の動きを見る検査で、弁の動きや逆流、狭窄の程度を調べることができます。小さな機 械を胸に当てるだけで、痛みもなく検査が可能です。

根治的な治療は手術ですが、ある程度病状が進行する まではお薬で心臓の負担を抑えます。症状が軽ければお 薬で様子を見ます。弁の逆流や狭窄が高度で、薬による 効果が不十分なときには手術を検討する必要があります。 手術は全身麻酔で心臓を止めて行います。心臓が止まっている間は人工心肺という機械が心臓のかわりにポンプの役 割を果たします。悪くなった弁を切除して人工の弁に変えたり、弁の修理を行います。最近は心臓外科の技術も進 歩し、かなり安全に手術ができるようになりました。

早期に治療をすることで心臓の機能は回復しますが、ある程度悪くなると心臓の機能はもとにはもどりません。 早期に弁膜症の診断をつけて治療をすることが必要です。気になる事があれば専門医の診察やエコー検査をするこ とをお勧めします。

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