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トップページ > 患者様向け情報 > ヘルスインフォメーション > 知っておきたい病気の話 > vol.15 口腔乾燥症/【歯科口腔外科】陶山曜子

Oosumi Kanoya Hospital

知っておきたい病気の話

vol.15 口腔乾燥症/【歯科口腔外科】陶山曜子

はじめに

口腔乾燥症とは、口の中の粘膜(口腔粘膜)が乾燥する症状の総称です。実際には、唾液の分泌量低下や粘性亢進なども関連するため、乾燥感の自覚以外に、口腔粘膜の違和感や入れ歯の不適合、粘膜の痛みなど、様々な症状が現れます。平成13年度の厚生労働省「高齢者の口腔乾燥症と唾液物性の研究」による調査では、高齢者の27・7%がいつも口腔乾燥感を自覚しているとされています。また、65歳未満の若年層においても、常時乾燥感自覚者が10・5%、軽度を含めると35・1%で、年齢に関わりなく口腔乾燥症(ドライマウス)が多く認められることがわかります。

原因は?

口腔乾燥症は唾液分泌量の減少により、水の摂取を求める感覚である口渇がおこってきます。口渇の原因は唾液分泌量の減少の他に、水分喪失による脱水、脳の視床下部にある渇中枢の刺激によって起こります。また、唾液分泌神経の働きを抑える薬の服用、喉や食道の湿り具合、精神的に緊張している場合、満腹の程度などによっても影響されることが知られています。このように口腔乾燥症に関連する口渇の原因は複雑です。口腔乾燥症は一般に、①腺因性、②薬物性、③全身性代謝疾患、④神経性によるものに大別されています。腺因性の口腔乾燥症には加齢による唾液腺の萎縮、シェーグレン症候群をはじめとする慢性の萎い縮性唾液腺炎、口腔癌の治療で行う放射線治療によっておこる唾液腺萎縮などがあります。薬物性口腔乾燥症の原因薬物には、抗うつ薬、向精神薬、降圧剤、利尿剤、抗けいれん薬、抗パーキンソン病治療薬、抗ヒスタミン薬などが知られています。全身性代謝疾患によるものは、熱性疾患、脱水症、下痢、糖尿病、脳や腎疾患による尿崩症などが原因となります。神経性の口腔乾燥症には、唾液分泌神経の障害・抑制が起こるような神経系に原因がある場合で、顔面・舌咽神経の障害、極度の精神緊張、自律神経障害などがあげられます。

症状は?

初期には「口の中がかわく」「口がねばねばする」などの症状がでてきますが、次第に舌のざらつき感や舌の痛み、入れ歯の装着不良、味覚異常などがでてきます。歯科医院や口腔外科にはこの時期に最も多くの患者さんが来院されます。また、口腔乾燥症(ドライマウス)の進行により舌のブツブツが目立たなくなったり、口腔粘膜の赤みや口の角が赤くなったりするようになります。さらには続発症としてムシ歯や歯周炎の増加・進行とこれらによる口臭、口腔カンジダ症などを生じてきます。

治療は

口腔乾燥症を確かめるためには、まず唾液量の測定を行います。測定にはガムを使った簡単なテストを行います。ガムを咬んでもらい唾液量が基準値より少なければシェーグレン症候群との鑑別が必要になります。シェーグレン症候群の可能性がある場合はさらにいくつかの検査を行っていきます。

診断は?

治療は主に対症療法となります。うがい薬や保湿剤や人口唾液を用いたり、唾液腺マッサージや咀そ嚼運動指導を行います。また、必要に応じてムシ歯や口腔カンジダ症を予防するため口腔衛生指導も行います。口の乾きが気になるようでしたら、お気軽に歯科口腔外科医にご相談ください。


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