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トップページ > 患者様向け情報 > ヘルスインフォメーション > 知っておきたい病気の話 > vol.14 過敏性腸症候群について/【内科】堤 大夢

Oosumi Kanoya Hospital

知っておきたい病気の話

vol.14 過敏性腸症候群について/【内科】堤 大夢

はじめに

過敏性腸症候群とは、大腸内視鏡や腸の造影検査などでは全く異常がないにも関わらず、腹痛や便通異常(便秘や下痢)が続くなど、腸の働きに異常を認める疾患です。発生頻度は5~ 12%になり、東西を問わず高頻度な障害です。男性より女性に多く、20~ 40歳に多いとされていますが、近年小児と高齢者でも増加傾向が見られます。命に関わることは少ないですが、そのため医療機関を受診せずに一人で苦しまれている患者さまが多い疾患でもあります。一人でも多くの方がこの疾患を理解して、医療機関を受診していただければ幸いです。

症状は

消化管の動きは、もともと健康な人でも心理的なストレスをはじめ様々な刺激で影響を受けますが、過敏性腸症候群の患者さまではこの反応が敏感です。過敏性腸症候群の大きな特徴は精神的な面が大きく関わっていることです。心理的なストレスが発症のきっかけや増悪させる原因となります。症状が長引くと抑うつ、不安、緊張などの精神的症状が見られることもしばしばです。また食事や物理的な刺激に反応して消化管運動が促進され、下痢や便秘や腹痛が起こります。
■下痢型
若い人に多く、急にお腹が痛くなって何度もトイレに駆け込むことがあり、通勤や通学で困ってしまう方が多いようです。
■便秘型
男性よりも女性に多く、年齢が増すにつれて多くなります。いつも残便感があったり、排便困難が続いた後にようやくウサギの糞のようなコロコロとした便が出ます。
■交替型
下痢と便秘を繰り返してしまいます。下痢を防ぐために下痢止めの薬を使って便秘がひどくなったり、その逆もあり、かなりのストレスを感じるようです。

検査は

過敏性腸症候群の患者さまは、見た目は健康にみえます。ときどき大腸の上を押すと痛みがみられることを除けば、診察では何の異常もみられません。医師は血液検査、便検査、S状結腸鏡検査などの複数の検査を行ってクローン病、潰瘍性大腸炎、コラーゲン性大腸炎とリンパ球性大腸炎、そして腹痛や便通の変化を起こすさまざまな病気と、過敏性腸症候群との違いを鑑別診断します。便が水様性であっても、これらの検査結果は通常は正常です。S状結腸鏡検査は痛みとけいれんを起こすことがありますが、この検査結果も正常です。腹部超音波検査、腸のX線検査、大腸内視鏡検査を行うこともあります。

治療は

最終的には腸管の運動が正常に行われるようになって、症状がなくなることが目標ですが、誰もが目標に達することはできません。症状を少しでも軽減させることや生活での制限を軽くすることが目標となります。そのためには症状に合わせて消化管の働きを整える薬、便の性質を変える薬、漢方薬、自律神経調節薬、抗不安薬、抗うつ薬を適宜組み合わせ使用します。ストレスが大きな原因となっている場合は精神科での心理療法や、自らストレスを解消する方法として自己暗示の練習によって全身の緊張を除き、心と体の状態を自分でうまく調整できるようになる方法があります。また生活の乱れが原因となっている事も多いのでライフスタイルの改善、食生活の改善が必要になります。詳しくは、医師にご相談ください。


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