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トップページ > 患者様向け情報 > ヘルスインフォメーション > 知っておきたい病気の話 > vol.13 腹部大動脈について/【心臓血管外科】柚木純二

Oosumi Kanoya Hospital

知っておきたい病気の話

vol.13 腹部大動脈について/【心臓血管外科】柚木純二

「昨日まではあんなに元気だったのに、突然倒れてそのまま亡くなってしまった。」このような恐ろしい出来事が起こることがあります。その原因の一つが大動脈の瘤の破裂です。腹部にできる大動脈の瘤を、"腹部大動脈瘤"といいます。

動脈瘤とはどんな病気?

血管が大きく膨らんでくる病気を動脈瘤といいます。焼いた餅がふくらんだ様な形になるものから血管全体が大きくふくらむものまであります。動脈が瘤のようにふくらんでも血管の機能が低下することはまずありません。そのためほとんどの方が無症状ですが、突然に症状が出現することがあります。それは瘤が破れる、"破裂"するときです。

症状は?

全く症状の無い方がほとんどです。大きな瘤の場合、お腹の圧迫感や拍動している瘤を自覚することがあります。時にお腹や背中の痛みを訴える方もいますが、別の病気の検査中に偶然見つかる方が多いです。
しかし、"破裂"をした場合の症状は激烈です。そのままショック状態になり命を落とすこともあります。一命を取り止めても、痛みは激烈で、破裂し出血した場所によっては、血を吐いたり、血の便が出ることもまれにあります。

どうすれば分かるのか?

診察だけでは分からないこともあります。腹部の単純レントゲンでも診断は困難です。体に負担が少ない検査としては超音波検査(エコー検査)がありますが、正確な大きさや範囲を把握できないこともあります。現在、確実な診断のために最も行われている検査は、CT検査です。造影剤を使用することで、血管の情報を正確に把握でき、コンピューターで3次元(3D)に構築することで、動脈瘤をさらに分かりやすくすることができます(図1)

どのような動脈瘤を治療するのか?

動脈瘤にも小さなものから大きなものまであり、その全てを治療の対象にするわけではありません。なぜなら、治療そのものにも合併症の可能性があるからです。そのため、破裂する可能性が高いと思われる、大きな動脈瘤もしくは形がいびつな動脈瘤が治療の適応となります。腹部大動脈瘤の場合は、約5㎝ を超えると破裂をする可能性が増えると言われています。そのため当院では、瘤の大きさが約5㎝を超えた時点で治療をお勧めしております。5㎝ 以下の場合でも、急に大きくなってきたものや、破裂しやすそうな形の場合には治療をお勧めすることがあります。

治療は?

現在は2種類の治療法があります。①人工血管置換術(お腹を開ける手術)と②ステントグラフト内挿術(図2)です。両方とも当院で治療可能であり、年間に20.30人の方を治療させて頂いております。②のステントグラフト内挿術は、両方の足の付け根に傷ができるだけで、体に負担が少なく治療後の回復も早いです。当院でも昨年(H 20年)8月より腹部のステントグラフト認定施設となり、現在まで十数人の方が治療を受け、全員順調に退院されました。瘤の形によっては、ステントグラフト治療ができない場合もありますので、専門医による診察が必要になります。この文章を読んで、腹部大動脈瘤について少しでも気になることがありましたら、主治医もしくは心臓血管外科医師にご相談ください。



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