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トップページ > 患者様向け情報 > ヘルスインフォメーション > 知っておきたい病気の話 > vol.12 慢性頭痛について/【内科】前薗順之

Oosumi Kanoya Hospital

知っておきたい病気の話

vol.12 慢性頭痛について/【内科】前薗順之

頭痛は外来を受診される患者さまの訴えの中で最も多いものの一つです。またその原因は特に心配のないものから、重大な病気が潜んでいるものまで様々なものがあります。頭痛は大きく分けて三つに分類することができます。一つ目は中耳炎などの感染症が原因のものや、酒酔い、二日酔い、ストレスなどからくるもので、これらの頭痛はその原因となる病気が良くなれば自然と治るものがほとんどで、あまり心配はいりません。二つ目はくも膜下出血などの脳血管障害や、髄膜炎、脳腫瘍、頭部外傷またはこれらの後遺症などによる脳やその周辺の器官が侵されることによる頭痛で、これらは生命に関わる重大な病気であるため、脳外科、神経内科などでの専門的な治療が必要になります。三つ目が今から述べる片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの痛みを繰り返す慢性頭痛と呼ばれるものです。

日本人の成人、三人に一人が頭痛持ち

「自分には慢性頭痛がある」「頭痛持ちだと思う」と答えた人は、日本人成人の実に40%近くにも上るという調査報告もあります。そのうち緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の順
で頻度が高くなっています。また慢性頭痛の患者さまで医療機関を受診される方は全体の一?三割にすぎず、ほとんどの方は我慢するか市販薬で対処していると言われています。

慢性頭痛の分類

片頭痛 ************************************
比較的若い方、几帳面な性格の方、女性に多いと言われ、頭の片側もしくは両側がズキズキと脈を打つように激しく痛みます。身体や頭を動かした時などに痛みが増すことが多く、吐気・嘔吐を伴うこともあります。多くの場合、発作と発作の間は無症状ですが月に数回、数時間から数日間痛みが持続します。ストレスからの解放時や経口避妊薬などのホルモン製剤・チョコレート・ワインなどの摂取が誘因となり、頭の血管が拡張する事で発症すると言われています。治療としては、頭痛発作時にトリプタン製剤、エルゴタミン製剤、消炎鎮痛剤などの頭痛薬が使われます。予防として、極力ストレスをためないように心がけ、経口避妊薬の使用やチョコレートやワインなどの飲食を控えることが重要です。

緊張型頭痛********************************
中高年に多いと言われ、いわゆる肩こりからくる頭痛です。きつい帽子を被った時のような頭全体を強く締め付けられるような痛みが持続します。痛みの程度は片頭痛に比べて軽いことが多いですが、数ヶ月もの長期にわたって繰り返し起こる場合もあります。また肩こり、目の疲れ、体のだるさなどの症状も伴います。この頭痛は机で同じ姿勢を長時間続ける作業など、肉体的ストレスの蓄積がその原因です。またいつも緊張していて適切にリラックス出来ず、抑うつ症状など精神面での症状を伴う場合もあります。治療としては消炎鎮痛剤などの痛み止めや筋弛緩薬など筋肉の緊張を解す薬、また抗不安剤、抗うつ剤なども用いられます。予防としては同じ姿勢を長時間とらない、適度にマッサージを行う、そしてなるべくストレスを避けるなどの方法があります。

群発頭痛********************************
慢性頭痛の中では最も頻度の低いもので、若年から中年の男性に多く、片目の奥のほうがキリでえぐられたように激しく痛みます。痛みのある方の目から涙が出たり、結膜充血・鼻閉・鼻汁・眼瞼下垂などの症状を伴います。年に数回、数週間の期間に群発地震の如く発作を繰り返すためこの名があります。飲酒で誘発されることが多いので、発作期間中の禁酒は治療の原則です。発作時は酸素吸入を行います。予防薬としてステロイド製剤の内服が用いられます。慢性頭痛は、生命を脅かす程の重大な頭痛では無いのですが、それでも繰り返し起こる頭痛は、生活の質を下げ日常を不安や不快にします。また前述の如く、頭痛を持っている方の多くは我慢しているか市販薬で対処しており医療機関での診察や検査を受けていません。しかしこれらの患者さまの中には、本当に生命に関わるような恐ろしい頭痛を持っている可能性があります。症状がある患者さまは、我慢をせず気軽に医師へご相談下さい。

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